
「石破さん、負けないでがんばれ」
一方であるベテラン衆院議員は「今回の辞任騒動にはあきれます。代えるのはいいけど、ちょっと時間を置かないと、おかしいですよ」と話す。
トランプ大統領が、関税措置をめぐる交渉で合意したと明らかにしたのは日本時間の午前8時過ぎで、「退陣へ」との最初の報道があったのは午前11時過ぎだ。交渉の合意を受け、急速に辞任論が高まったためだとみられる。石破首相は午後2時からは、麻生太郎、菅義偉両元首相、岸田文雄前首相の3氏と面会。この場で出処進退の話が出ることが予想されたが、石破首相は報道陣に「一切、話は出ていない」と述べた。そのうえで、退陣する意向を固めたという一部報道に対して、「私はそのような発言をしたことは一度もない」と否定し、アメリカとの関税交渉をめぐる合意を受けた対応などのために、続投する意向を示した。
この衆院議員はアメリカとの関税交渉は合意したとはいえ、どう転ぶかわからないとしたうえで、石破氏にエールを送る。
「『石破さん、負けないでがんばれ』ですね。もっと主張しないといけない。国際社会の目や、信用を失わないような形でやってもらわないと困る。『高市さんを女性初の総理に』といった声が出るのはいいけれど……」
(AERA編集部・上田耕司)