最新作では「アクション」も披露?

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、清原の演技と魅力をこのように分析する。

「10代の頃に出演した『透明なゆりかご』『宇宙を駆けるよだか』において、すでに非凡な才能と表現力の片鱗を見せていたので、現在の活躍を予想していた人も多いと思います。落ち着いた静かなたたずまいのなかにも意志の強さを感じさせる瞳が、他にはない彼女の魅力ではないでしょうか。個人的には民放連ドラ初主演作となった『ファイトソング』が印象に残っています。このドラマでは養護施設出身で聴神経に腫瘍を抱えているという難しい役どころの主人公を実に生き生きと表情豊かに演じていました。また、第43回向田邦子賞を受賞した昨年放送のドラマ『マイダイアリー』では、主人公の大学生を演じ、佐野勇斗や見上愛らとともに等身大の若者の心情を丁寧かつ的確に表現。その確かな演技力が光っていました。今は演じる役の幅と表現の可能性を広げている段階だと思うので、さまざまな役にどんどんチャレンジして新しい面をたくさん見せてほしいですね」

 今年は11月に配信されるNetflixドラマ「イクサガミ」への出演も決まっている清原。同作ではバトルロワイヤルというワードが出ているだけに、アクションシーンもありそうだ。清原がどんな新境地を見せてくれるのか。今から楽しみでならない。

(高梨歩)

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