
作家・鈴木涼美さんの連載「涼美ネエサンの(特に役に立たない)オンナのお悩み道場」。本日お越しいただいた、悩めるオンナは……。
Q. 【vol.45】クラブで干されてしまったワタシ(30代女性/ハンドルネーム「ネコマタ」)
銀座のクラブのホステスです。ママに嫌われて働きづらいです。嫌われたきっかけは、入店して1カ月未満の私がママのお客様に連絡先を聞かれ、ママに確認することなく連絡先を交換してしまったことです。その場の楽しい雰囲気を損ねたくなかったし、わざわざ会話の流れを止めてまでママに確認しなくてもいいよね?と思ってしまいました。
お客様がお帰りになった後、ママにお客様と連絡先交換をしたことを報告しましたが、後日、お店のスタッフから「それでは遅い」と注意されてしまいました。それ以降、ママの席にはつけてもらえず、いわゆる「干された」状態です。目上の女性に好かれるコツなどあれば教えていただきたいです。
A. 頼ってあげるというママ孝行
今のクラブはママが何人もいたり、管理職というよりただの称号だったり、とても若いママを店の売りにしていたりとさまざまですが、本来ママと呼ばれる人はお店の女の子たちが働きやすく、お客が楽しめる店づくりのために尽力する、お店の顔であり代表です。昔はよくB型ママとO型ママ、なんてタイプ分けをされましたが、自分もホステスの一員として女磨きを怠らず、女の子たちをぐいぐい引っ張るナンバーワンタイプのママもいれば、自分は一線を退いて女の子たちのフォローに回るケツ持ちタイプのママもいます。どちらであってもただのプレーヤーとの違いは、自分の売上より店舗の売上について考える立場であることに変わりありません。