「自分に相談して」ほしい人なのでは?
お客への対応でへそを曲げているママですが、そもそもママと言う重責を引き受けるタイプの人というのは、慕われたり頼られたりすることが好きな場合が多い気がします。なおかつ、そういうちょっと自分勝手なところのある責任者というのは、自分のチーム(店)の面々がそれぞれ自由に自分の裁量で好きなことをやる状況よりも、自分が仕切りたい、自分の思うように全体が動いてほしいタイプかもしれません。そもそも怒っている理由が、「自分に相談もなく」「勝手に」判断をしたからだということは、裏を返せば「自分に相談して」ほしい人なのではないでしょうか。
その場合は、本来あなたが自分で決めて自分で動かせるようなことも、逐一相談し、ママがいないと無理~的な感じで頼りにして、なおかつ自分の判断ではなくママの決裁によって物事を進める、ということをしばらく続ければ、ママの機嫌は一発で直るような気がします。甘え上手な女子が日々やっているようなことですが、おそらく、「場の雰囲気を大切にしよう」と自分の判断でお客対応ができてしまうあなたは、そういう甘ったれタイプとは違うのではないでしょうか。私はそういう自立した女性の方がよほど魅力的に思えますが、もし今のママに好かれる必要があるなら、あえて自分の能力を三割ほど削ってしまって、そこを全部ママに頼ってみるのがいいと思うのです。
年上、目上の女性といっても人それぞれであることは間違いありません。なんでも頼って来るよりもそれぞれ自分で考えて動いてくれよと思う人もいるだろうし、そもそも人と絡むのが面倒と思う人だっています。だから汎用性があるわけではないけれど、取り急ぎクラブという小宇宙の中で、ママという立場の人と円満な関係を保つには、偉くてすごいママとまだ入店間もなく自分では立てないワタシ、という力関係をはっきりさせてしまうのが手っ取り早いのです。自分のプライドが許すかどうかはまた別の話ですが。
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