
学生の就職活動で、そして会社に入ってから、さらに転職するにあたって採否の判断基準となるのが個人の人柄や実務経験、スキル、そして学歴などです。なかでも学歴は古い価値観とされることがありますが、AERA編集部の実施したアンケートでは、働くうえで「重要」と考える方が約半数にのぼりました。学歴は不要とする意見も多い一方、その人の学びの姿勢や人となりを読み取る材料になるとの声も。そして、一緒に仕事をする相手に求めたいものとして、最も多かったのが「性格・人柄」でした。
【アンケート結果】働くうえで「学歴」よりも役に立つものは!?
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今回の読者アンケートのテーマは「学歴」。7月2日~9日にインターネット上で実施し、回答者は352人でした。
働くうえで「学歴」が重要かどうかについて、「とてもそう思う」の11.1%、「まあまあそう思う」の41.8%を合わせて52.9%に。「あまりそうは思わない」(19.9%)、「まったくそう思わない」(7.7%)の計27.6%を上回りました。
では、どんなときに学歴は必要になるのでしょうか。最も多かったのが「大学を卒業して就職しようとするとき」の63.6%、続いては「転職しようとするとき」の39.8%でした。

昨年まで個人事業主だったという60代の女性は、仕事探しにあたって学歴が有利に働いたことをアンケートに寄せました。
「入りたい企業を調べたら、4年生大学以上、そして、ある程度の偏差値のある大学が有利だと知りました。私は該当していたので、申し込んでテストを受けたら合格でした。学歴が還暦過ぎてまで関係するとは思いませんでした」