
そして、学歴以外で役に立った、重要だったものについて複数回答でたずねたところ、「性格・人柄」(69.6%)、「実務経験」(66.2)がほぼ同数。さらに「スキル(資格・免許)」も次いで多い60.8%でした。「やはり学歴が最も重要」は3.1%にとどまりました。
「多くの企業では、その大学に入れるという頭脳が大切なのであって、何を専攻したかはあまり重要視されていないように思う。自分の場合は、専門性を活かせるところに特化して仕事を探したので、大学の専攻が役に立ったと思う」(60代、公務員の女性)
また、一緒に働く相手を選ぶ際に重視したいこと(複数回答可)として、90.9%と突出して多かったのが「性格・人柄」。続いて「実務経験」は62.8%、「スキル(資格・免許)」ふぁ47.4%だったのに対し、「学歴」は9.1%でした。
「学歴だけで人を判断することはしないが、ただ同じ立教というだけで、同じキャンパスに通ったという共通の思い出をシェアできて、仲間意識が生まれ、さらに、職場で温かい気持ちになれる。身内がいるみたいな気分になる時も。学歴で「判断」ではなく、学歴で「繋がる」というふうに、学歴を利用すれば(味方にすれば)いいと思う」(50代、自由業・フリーランスの女性)
「仕事を頼む際も、この人は○○大学だから……ということは都度考える暇はないし、大学がどこだからこの仕事をと振ることも全くなく、この人の能力をもっと伸ばしてあげたい、この仕事をチャレンジしてもらいたいという『人となり』や『意欲』で判断するので、学歴は全く関係ない」(40代、自営業の女性)
「採用する仕事をしたことがあった」という50代の女性は、こうつづります。
「学歴は頑張って高校までお勉強してきたことの一つではあるが、それがゴールでもない。何をその後してきたのかが重要。人を理解するというのは時間がかかる。また見る側の能力も問われる。だからこそ誰でも分かる単純な測定値として、学歴というもので判断する事はなくならないのかもしれない」
(AERA編集部)