
「学歴」から読み取ろうとすること
仕事をするにあたって、学歴がなぜ重要になるのか。複数回答で聞いたところ、「学歴で判断する企業は多い」が最多の58.8%。「学歴で判断する上司、同僚、部下(職場内でのつながり)は多い」も36.6%でした。そのほか、「専門知識があると見られる」が30.1%、「社会的なステータスになる」は29.5%、「自分に対する信用度が高まる」は27.8%でした。
多くの候補者のなかから誰を選ぶのにあたって、どんな学歴かが重要になってくるという指摘は、数多くの方からありました。
「大きなパイから人をふるいにかける際には効率的な手段にはなると思います。しかし、仕事となると、学歴とは全く関係ないことばかりなので、会社に入るまでのものが必要になるのかな、と」(40代、自由業・フリーランスの女性)
「最も重視するわけではなく、これだけの学校に入るために努力をしてきたことを評価したくて『学歴』を考慮に入れると言っている同僚がいました」(40代、会社員の男性)
「例えば、高校はさほど偏差値が高くなくとも、国立の偏差値が高い大学を出ていれば、高校から大学までの期間、学業に勤しんだことが推測される。勉強ができる、できないではなく、その人の頑張り具合(熱意、計画性、努力など多岐観点)を読み取ることができ、さらにその人の言動を観察したり、コミュニケーションをとったりして複合的な判断ができる。『学歴』が何よりも大事であるわけではないが、その人のヒストリーを物語ると捉えている。そのため、学歴は『自分自身である』と考えている。ただし、この観点は『フツーの人』(多くの人)の場合に限る。天才や何かに秀でている人間国宝級の人は『学歴』では判断できない」(40代、女性)
一緒に働く人に求めるものは
では、学歴が実際に役に立ったことはあるのでしょうか。「かなり役に立った」「やや役に立った」は計42.9%。逆に「あまり役に立たない」「まったく役に立たない」は計30.7%でした。
なお、回答者のなかで、自身の学歴が「とても高い」「まあまあ高い」という方は計37.2%でした。