百田夏菜子さん(左)、ハマ・オカモトさん(撮影:写真映像部・松永卓也)
百田夏菜子さん(左)、ハマ・オカモトさん(撮影:写真映像部・松永卓也)
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 ももクロのリーダー・百田夏菜子さんがホストとなり、月替わりのゲストとトークを繰り広げるAERAの対談連載「この道をゆけば」。前回に引き続き、ハマ・オカモトさんをゲストにお迎えしています。意外なきっかけでベースを始めることになったというハマさん。なぜこれほどの技術を身につけることができたのか、百田さんがその理由に迫ろうと質問を投げかけますが──。AERA 2025年7月14日号より。

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百田:ハマさんはどうして音楽を始めたんですか?

ハマ:中学2年の時に軽音楽部に入ったのがきっかけです。でも、もともとバンドに対する憧れとかは特になくて。

百田:へぇ〜。じゃあなんで入部したんですか?

ハマ:1年生の時にできた友達がみんなそこに入っていたんですけど、僕は音楽に興味がなくて入部しなかったの。そうしたら、次第にみんな休み時間とかも音楽の話をしだすじゃないですか。「どのバンドがかっこいい」とか。しかも、洋楽しかやっちゃいけない部活だったから、会話に出てくる単語が横文字ばっかりで、輪に入れなくなっちゃって。それで2年の時に入部することにしたの。友達との会話についていくために。

百田:始まりはそんな理由だったんですね。

ハマ:うん。だから僕、音楽の勉強とかも全然してないし、いまだに楽譜が読めないんですよ。

百田:出ました! 「楽譜が読めない」発言。天才がよく言うやつですよね。

ハマ:いや、ただの真実だから(笑)。バンドマンは結構多いと思いますよ。まぁ、かっこ良くはないですけどね。無免許運転みたいなもんだから。

百田:いろんな楽器がある中で、なぜベースを選んだんですか?

ハマ:誰もやってなくて、空いてたんです。みんなギターかドラムをやりたがって、「歌うのは恥ずかしい」とか言ってボーカルもいなかったの。思春期こじらせすぎちゃってて。

百田:ふふふ。

ハマ:3カ月に一度、同級生の前で定期演奏会みたいなやつをやるんですけど、誰も歌わないから洋楽をインストでやるっていう(笑)。でも演奏だけをじっくり聴かれるから、自分たちなりにちゃんと練習して。

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