
ももクロのリーダー・百田夏菜子さんがホストとなり、月替わりのゲストとトークを繰り広げるAERAの対談連載「この道をゆけば」。前回に引き続き、ハマ・オカモトさんをゲストにお迎えしています。意外なきっかけでベースを始めることになったというハマさん。なぜこれほどの技術を身につけることができたのか、百田さんがその理由に迫ろうと質問を投げかけますが──。AERA 2025年7月14日号より。
【写真】OKAMOTO'S・ハマ・オカモトと、ももクロ・百田夏菜子のツーショットはこちら
* * *
百田:ハマさんはどうして音楽を始めたんですか?
ハマ:中学2年の時に軽音楽部に入ったのがきっかけです。でも、もともとバンドに対する憧れとかは特になくて。
百田:へぇ〜。じゃあなんで入部したんですか?
ハマ:1年生の時にできた友達がみんなそこに入っていたんですけど、僕は音楽に興味がなくて入部しなかったの。そうしたら、次第にみんな休み時間とかも音楽の話をしだすじゃないですか。「どのバンドがかっこいい」とか。しかも、洋楽しかやっちゃいけない部活だったから、会話に出てくる単語が横文字ばっかりで、輪に入れなくなっちゃって。それで2年の時に入部することにしたの。友達との会話についていくために。
百田:始まりはそんな理由だったんですね。
ハマ:うん。だから僕、音楽の勉強とかも全然してないし、いまだに楽譜が読めないんですよ。
百田:出ました! 「楽譜が読めない」発言。天才がよく言うやつですよね。
ハマ:いや、ただの真実だから(笑)。バンドマンは結構多いと思いますよ。まぁ、かっこ良くはないですけどね。無免許運転みたいなもんだから。
百田:いろんな楽器がある中で、なぜベースを選んだんですか?
ハマ:誰もやってなくて、空いてたんです。みんなギターかドラムをやりたがって、「歌うのは恥ずかしい」とか言ってボーカルもいなかったの。思春期こじらせすぎちゃってて。
百田:ふふふ。
ハマ:3カ月に一度、同級生の前で定期演奏会みたいなやつをやるんですけど、誰も歌わないから洋楽をインストでやるっていう(笑)。でも演奏だけをじっくり聴かれるから、自分たちなりにちゃんと練習して。