ハマ:ほんの数カ月前までMDプレーヤーに半角でタイトル入れてスティックひねってたのに、みんなiPodを手に入れて、授業中に大砲で飛行機落とすゲームをやる、みたいな。
百田:カセットテープも私たち通ってますよね。
ハマ:通ってますよ、もちろん。8センチCDもあったし。あと、僕らの世代が一番、中高の時の思い出の写真が残ってないと思うんですよ。日常の「ひゃ〜」とか言ってた写真が全部無いんです。なぜかと言うと、ガラケーだったから、データの移行がろくにできてなくて。
百田:たしかに!
ハマ:遊びもアナログで、公園で靴飛ばしとかしたり。
百田:はい!
ハマ:あっ、してた?
百田:氷鬼とケイドロも。
ハマ:したなぁ〜。
百田:あと、駐車場の脇とかに細いコンクリートの塀がありますよね? そこの端と端に友達と座って、5時間ぐらいずっとボールを転がしたり。
ハマ:その遊びは知らない(笑)。
百田:めっちゃ面白いんですよ。私の夏休みはずっとそれでした。
ハマ:まぁそんな感じでね、軽音楽部に入ってからはベースを練習する以外、特にやることがなかったんですよ。あとは、音楽がどんどん好きになっていった。それは今もそうですね。
百田:人よりいっぱい聴いて。
ハマ:いろいろ聴いてたし、自分がリアルタイムに聴けるものとそうじゃないものを結構貪欲に聴いてきたことは、今に繋がっているのかなって思います。
百田:いや、他にもカラクリがあるんじゃ……。
ハマ:カラクリ(笑)。単純に向いてたんでしょうね。僕の場合、音楽を聴くことに向いてたし、それを一人で練習したり、みんなとやることも向いてたのかなって思います。
(構成/編集部・藤井直樹)
※AERA 2025年7月14日号
※この対談の続きは7月14日発売の「AERA 7月21日増大号」に掲載します。
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