
自民党はもう一度下野すべき
――今回はこれまで出馬してきた東京選挙区ではなく、全国比例からの出馬です。蓮舫さんが出馬することで他候補が議席を取れなくなる懸念も含め、党内から反発もあったそうですが、どう受け止めていますか。また、党支持率への影響の懸念はありませんか。
反発の声を直接聞いたわけではないのでわからないですけれど、少なくとも、私へのご支援をたくさんいただくことで、他候補の方々とも参議院で仲間として一緒にやっていけるよう頑張ることが党への貢献だと思っています。
私が出馬することへの国民の皆さまからの反発については、繰り返しになりますけれど、謙虚に向き合って、発信のもろさをおわびしていくしかありません。
――衆議院で与党が過半数割れするなかで迎える参院選で、事実上の「政権選択になる」との声もあります。政権交代の可能性をどう見ていますか。
私は、1993年の細川連立政権誕生の時は(キャスターとして)取材する立場でした。今の政界はあのころの緊張感とすごく似ていると思います。あのときもきっかけは政治と金でした。
今回の参院選は現実的に政権交代が可能な選挙になります。野党も一枚岩にはなれていないですから、数の上で政権交代可能になっても、その先はどうなるかはわからない。それでも、自民党はもう一度下野すべきです。都議選では政治と金で非公認になった3人が当選したその日に追加公認されました。これをみそぎと思っているところが非常に残念です。自民党がしっかり変わってくれたら、私たちだって政治と金の問題に審議時間を使わずにほかの政策議論に時間を割けます。下野することで自民党が変わるきっかけになるだろうし、その場合はもちろん、野田総理の誕生を目指します。
(聞き手・構成/AERA編集部・川口穣)
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