
「お化粧を落とす時間も、自分をいたわるひとときなんです」
102歳現役美容部員の堀野智子さんは、どんな夜のスキンケアをしているのか。夕食後の編み物、そして夜9時に始まる入浴とお手入れの時間。クレンジングから洗顔、入浴中の「首のホットタオル」まで──すべてが、心と体を整えるための大切な習慣。洗面所ではなく、リビングでスキンケアを楽しむ工夫など、年齢を重ねても美しくあるために、毎日のルーティンに「自分へのやさしさ」を積み重ねる。堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。
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――毎日お化粧をする堀野さんは、いつどんなふうにお化粧を落とすのでしょうか?
食が終わって洗い物をすませ、また編み物の続きをしているうちに夜9時くらいになるので、入浴前のお化粧落としをします。
私は洗顔以外のお肌のお手入れを、全部リビングですませています。若いころは鏡台(今の言葉で言えば「ドレッサー」)を使っていましたが、今では基礎化粧品をズラリとリビングのローボードに並べ、メイクアップ類はポーチに入れてすぐ手の届くところに置いているんです。
リビングがいちばん快適に過ごせるのでね。夏の暑い盛りや冬の寒い時期に、洗面所に立ちたくないですから。
リビングのテーブルに鏡を置いて、顔にクレンジングクリームをつけ、ティッシュを指先に巻きつけるようにたたんだもので、やさしくふき取っていきます。
夜9時になったらお風呂タイムです。