もし、母親が、学生の頃になりたかった職業があって、それを諦めたという過去があれば、それは、しいなさんが母親と戦う有効な「武器」になると思います。
ただ、「挫折の少ない学生生活」ということは、なりたい自分や職業に順風満帆になった人、ということでしょうか。そうすると、この「攻め方」は、うまくいきません。
母親に「子供の頃、なりたかった職業はないの?」と聞いて、「今、なってるわよ」と言われたら、そこで終わりです。でも、「○○になりたかった」と言えば、そこから「どうしてならなかったの?今からでもなれるよ。今から勉強始めようよ。努力してみようよ」という「攻め方」ができるのです。
もちろん、母親は嫌がるでしょうが、そうすることで、自分がいかに子供が嫌がることを言っているかに、気づいてもらえるかもしれません。
しいなさん。いずれにせよ、長くタフな戦いになると思います。でも、諦めず、少しずつ少しずつ、医学部の会話はその場で拒否し、今の自分を主張し続けることをお勧めします。
医学部の問題だけではなく、母親が「娘の言うことを聞いてみよう」と変わっていくことは、しいなさんの未来にとって、とても大切なことだと僕は思います。未来の母親との友好な関係のために戦っているのだと思えば、エネルギーも勇気も出るのではないですか。
闘いを心から応援します。
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