一方で、テレビに頻繁に出るようなクラスの芸人になると、むしろ結婚している方が視聴者に安心感を与えて、好感を持たれるということもある。ライブシーンで活動している間は「独身ブースター」でファンを獲得して、テレビなどのメジャーなフィールドに来たら「既婚ライセンス」を取得する、というのが最も優れた戦術なのかもしれない。

 「芸人だから笑いで勝負すればいい」「プライベートのことなんて気にしなくていい」というのは正論ではあるのだが、実際には彼らもタレントである以上、自身のブランドイメージを気にしないわけにはいかない。結婚発表の形式にもそれぞれの考え方の違いが表れていると言えるだろう。(お笑い評論家・ラリー遠田)

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