メールやSNSのチェックは避けるべき
また、フリーWi-Fi利用中は、セキュリティが強化されている「https」から始まるサイトの閲覧のみにすること。そうでないサイトにスマホやPCでアクセスすると、サイト上部に「保護されていない通信」「接続は安全ではありません」といった警告が表示されるから見分けやすいはずだ。
クレジットカード情報、ID・パスワード等の個人情報の入力は避けよう。具体的にはインターネットバンキングやネット証券などの重要なサイトへのアクセス、ウェブサイトへのログインも避けたほうがいいだろう。
このようなリスクを見ていくと、フリーWi-Fiはもうオワコンと思ってしまいそうだが、そうではない。災害時にWi-Fiを開放する公衆無線LANサービス「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」は、日本国内で相次ぐ災害時の活用に期待が集まっている。大規模野外イベントにおける通信インフラとして、「スターリンク」を活用したフリーWi-Fiも続々導入されており、期待がかかる。
だれもがスマホを持ち歩く今、フリーWi-Fiの需要は決してなくならず、社会的インフラとしての期待が高まっている。利用者は信頼できるアクセスポイントを選び、危険なサイトにはアクセスしない、といったリテラシーを持つことで、安全にフリーWi-Fiを活用していただければ幸いだ。
(高橋 暁子:成蹊大学客員教授)
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