■I'S9は80年代を過ごしたアイドル・ファンの心にも響くはず

――ヤスさんは、Party Rockets GTにも注目なさっています。

 きっかけは、Whoop!e whoop!eという3人組グループなんです。最初に取材した当時は、よくあるアイドル・グループのひとつかなという感じ。それが2年前に横浜アリーナで行なわれた「@JAM EXPO」に出て、ものすごいパフォーマンスを見せてくれたんです。「これは良いな」と思ってたら、Whoop!e whoop!eがParty Rocketsと合体してParty Rockets GTになった。知り合いからチケットを譲ってもらって(Party Rockets GTの)初ワンマンに行った時は、旧パティロケ組と旧ウピウピ組とHIMEKAちゃんの3つに分離した状態にも見えたんです(4月17日、新宿BLAZEで行なわれた<Party Rockets GT LIVE ~Dream on Dreamers~>)。でも今年の9月、幕張メッセの「@JAM×ナタリーEXPO 2016」で見たら、ものすごいんですよ。曲もいいし、5人の息も合って、ダンスのフォーメーションがすごくよくなってきた。とくにHIMEKAちゃんのダンスには圧倒されましたね。前に取材したときは中学生で、今は高3。HIMEKAちゃんは今年のミスiDにエントリーして、10人の中に選ばれました。

――僕は今後がさらに楽しみなグループとして、虹のコンキスタドール、つりビット、奥澤村、PPP! PiXiONも加えたいですね。名古屋の、さくらシンデレラもいいオリジナル曲に恵まれています。

 名古屋ではdelaが素晴らしい。サウンドプロデューサーの近藤薫さんがすごくいい曲を書いています。僕の推しの早見(紗英)さんは留学のために年内で活動を休止するんですが……。
――レースクイーンの仕事もしている片岡かずささんや、リーダーの沢井里奈さんが盛り上げてくれると思いますよ。「ヤスのアイドルラブ」では最近、福岡のI'S9(アイズナイン)の記事も多いですね。

 話すと長くなるんですが、2012年にライムベリーのT-Palette Records加入を発表するライヴがありました(10月28日、東京・四谷ライブインマジックで行なわれた〈usa☆usa学園ライブ58〉のこと)。そのときに福岡からやってきて、ソロで歌ったのが保坂朱乃(あやの)さん。「すげぇかわいい」と思いました。音は全部外れてましたけど、すごく楽しそうに歌っていて。取材したのはそれから2年後かな? そのときに「一緒に取材をどうですか」と頼まれたのがI'S9でした。ライヴを見て、すぐ気に入りました。曲調が1980年代の王道アイドルソングっぽくて、当時を過ごした私にはすごく響くものがあったんです。それに、「常に全力に」というのをモットーに活動していて、どんなときでもお客さんに対して最高のパフォーマンスを届ける。I'S9にはすごく魂を感じますね。大体月一ぐらいで東京に来るので、その時は他を差し置いても取材に行きたいと思うし、福岡では年一ぐらいで大きなワンマンをしますので、その時は、日帰りで行っています(次回は2017年2月19日)。撮影していても視野が広いし、今は卒業してしまいましたけど、前リーダーのりさぴょんとか、すーちゃんとか、ゆうちゃんからは、けっこうアイコンタクトがありました。

――女優でこのひとは注目株だ、というのは?

 最近取材した中では浜辺美波さん。東宝のシンデレラガールですね。女子高生たちが対戦型麻雀に情熱を傾けるテレビドラマ「咲-Saki-」の主役で、2月に劇場版も公開されます。かわいいし、性格もいいし、演技に対する真摯な姿勢もいいです。

――性格って大事なのでしょうか?

 性格の良し悪しと売れる売れないは別の問題かもしれないですけどね。在京の事務所が推している子はメディアもいっぱいとりあげてくれるので、人気が出やすいですし。ほかに気になる女優は台湾出身のヤオ・アイニンちゃん。以前日本に来た時に注目されて、ファッションモデル的な活動もするようになって今度、2月公開の『恋愛奇譚集』という映画で日本初主演です。なかなかキュートな子ですよ。あとは「咲-Saki-」で浜辺さんと共演したSUPER☆GiRLSの浅川梨奈さん。「1000年に一度の童顔巨乳」と言われているので、どんな子なのかなと思ったらぶっちゃけ系のハキハキした子で、話も面白かった。スパガ愛もすごくて、「私はスパガを有名にするためにいろんな活動をして、スパガに恩返ししたい。スパガがすごくメジャーになったらお菓子屋さんになる」って言ってました。あとはNHKの朝の連ドラ「べっぴんさん」にも出ている土村芳(かほ)さん。芳根京子さん、谷村美月さん、ももクロ百田夏菜子さんと共演しています。取材した時に、演技に取り組む姿勢がすごく真摯だなと感じました。実は彼女、島崎遥香さん主演の映画「劇場霊」に出ていたんです。劇場の小道具係で、人形を探して持ってきて、夜の劇場で魂を吸われて死んでしまう役。それが土村さんでした。そのときから印象に残っていて、ずっと取材したいと思ってたんです。それがやっと実現したという感じですね。

次回は、いよいよ「アイドルを撮る」の本題へ。写真用語もガンガン飛び出す熱いトークをお楽しみに! [次回2017年 1/23(月)更新予定]

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