前田敦子(写真:つのだよしお/アフロ)
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 Travis Japan・松田元太主演の今期ドラマ「人事の人見」(フジテレビ系)で存在感を発揮しているのは、女優の前田敦子(33)。同作で前田は、正義感あふれる理想主義者の女性社員を演じているが、時にストレスをぶつけるように喚き散らす演技を見せ、SNSでは「マエアツさんの演技、ほんとうるさいしイライラする」と視聴者から“評価”されている。

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「『人事の人見』で前田さんは顔つきが変わったというか、表情で演技ができるようになった気がします。先日、ドラマの番宣で出演したバラエティーでの“目バキバキ顔”も話題になりましたね。難しい早口言葉に失敗したらイスが爆発するという企画で、バキバキに目を見開いた表情でチャンレンジする姿がSNSでも話題になり、Xでもトレンド入りしたほど。一方で、別の番組では『アイドルになりたいと思ったことはない』『だまされたと思っている』とAKB48時代を全否定するような発言もありました。AKB卒業から10年以上たちますが、前田自身も完全にふっきれた印象を受けます」(テレビ情報誌の編集者)

 これまでにない姿を見せて視聴者を驚かせている元・国民的アイドルは一体どんな心変わりがあったのか。映画ライターはこう推察する。

「“神7”時代はアイドルファン以外にも知られる存在でしたが、卒業と女優転身後は一点、苦境に立たされました。泥酔して俳優にお姫様抱っこで運ばれるという衝撃的な姿を撮られスキャンダル・デビューを果たし、熱愛ネタで話題になる一方、女優としては賛否両論で評価が定まらない時期が続きました。かつてエースの座を競った大島優子や後輩の川栄李奈らが器用に女優業をこなす一方、篠田麻里子と並んで『演技がイマイチだと思うアイドル出身女優』に選出されてしまったこともありました。しかし、月に何本も劇場に足を運んで観劇したり、現場で出会った映画・演劇の関係者にオススメ作品を聞いくなど勉強を重ねるうちに、少しずつ評価が変わっていきました。とくに2019年公開の主演映画『旅のおわり世界のはじまり』では、同作の黒沢清監督から『天才』『ものすごい女優』と絶賛され、一気に評価が変わった印象です」

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