あなたの「やめて」にはパワーがある

 痴漢は許せない行為なのは大前提ですが、残念ながら、痴漢しようとしている人を探し出して、止めようというのはなかなか難しいわけじゃないですか。だからこそ、自分を守る術を身につけておかなければいけないなと思います。

 痴漢に限ったことではなく、息子には、自分の「YES」「NO」という主張を受け入れてもらえることを頭に入れておいて欲しいなというのもあった。例えば、こちょこちょとくすぐられて、子どもがただヘラヘラしたじゃれ合いのような「やめて」でも、一回やめる。息子には誰かから「やめて」って言われたら、「やめないといけなよ」と口うるさく言っています。

 そして、あなたが言う「やめて」にも、もちろんパワーがあるんだよっていうことを小さい頃から伝えています。「やめて」とか「イヤだ」とか言っても、聞いてもらえない、やめてもらえないとなって、それが意味がないとなったら言わなくなってしまう。息子が小さい頃から、息子の意見には耳を傾けるようにしています。

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