富山県警からという詐欺電話が

 痴漢とは少し話がそれますが、ついさっき15分くらい前に、富山県警を名乗る人から電話がかかってきました。私が富山での事件に巻き込まれていて、「富山であった事件で心当たりはないですか?」って聞かれて、当然「全く心当たりはないです」と答えました。私の名義のクレジットカードが富山で逮捕された男性の自宅から発見され、「あなたに容疑がかかっています」と言われました。

 怪しいと思いながらひと通り話は聞いて、「いまから仕事なので一旦お電話は切りますが、どちらの警察署で、お名前をうかがってもいいですか?」と聞いたら、電話はブチっと切られました。本物の警察に電話して、こういう内容の電話がかかってきましたと伝えました。

 痴漢も卑劣ですが、こういう詐欺も、“なんてしょーもないことを!”って思います。詐欺の電話で、これだけのセリフを考えるのもそうだし、痴漢においてもターゲットの人物を探して近寄るとかの労力や知恵を振り絞って、なんてしょーもないことして、自分の人生を棒に振ろうとしてんだろう! アホなの?と思います。

息子に話してきた「自分を守る」

 息子には痴漢被害や対策の話はしていないですが、“自分を守る”という話は、小さい頃からめちゃくちゃしています。6歳になった今はある程度わかってきたので、最近は逆にしなくなりました。

 絶対に相手が誰であれ、たとえ大好きな先生、大好きなお友達のママでもそうだし、もし、自分の体の洋服で見えていない部分を触ろうとしてきたときは、ハッキリと「NO」と言っていいんだよと、小さい頃からずっと言ってきています。

 そして、もし、そういうことがあったら、必ず他の大人に話すこと。体を触ろうとした人が、「秘密だよ」って言ったとしても、その秘密は守らなくていい。それは誰かに伝えることで、あなたのことを守れるからという話はしていました。お友達同士でもありえることなので、自分で「NO」と言えるようにしておくことが大事だなと。

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