撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)
この記事の写真をすべて見る

 102歳、今も毎日メイクをして働く堀野智子さん。その驚異の健康習慣のひとつが「ごはんは150グラムまで」と決めていること。「白いごはんが大好きだった私が、どうして量を減らしたのか?」──そう語り始めた堀野さんの言葉には、健康長寿のヒントが詰まっています。
 知らず知らずのうちに食べすぎていた“ごはん”が、体にどんな影響を与えるのか。そして、なぜ“150グラム”という数字が重要なのか。その理由を、ご本人の体験からひもときます。堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。

【写真】笑顔から元気がもらえる! 102歳の現役美容部員はこちら

フォトギャラリーで全ての写真を見る

*   *   *

――堀野さんは、今「白ごはんを一食150グラムまで」と制限して召し上がっているそうですね。そうするようになったきっかけを教えてください

 ごはん好きな私は、白いごはんでお腹を満たせるのが何よりも幸せでした。こんなに心を満たせるんだから、ごはんは体にもいいと信じて疑っていませんでした。

 そんな私なので、あるときテレビで「ごはんの食べすぎに要注意」という特集をした番組を見て、びっくり仰天してしまいました。

 なんでも白いごはんの食べすぎは肥満の原因になり、内臓脂肪が増えすぎることで高血圧になったり、糖尿病の原因になったりするというのです。

 その番組では1食あたりのごはんの量を150グラム以内にするといい、とも言っていたので、早速、普段食べているごはんの量をはかってみることにしました。すると250グラムもあったんです。

次のページ 計らなくてもピッタリに