
1.0 型センサー+大口径標準ズームのコンパクト機
最近の高級コンパクトデジタルカメラは1.0型センサーが主流になってきている。パナソニックのLXシリーズも、前モデルのLX7までは1/1.7型センサーだったが、今回のLX9ではついに1.0型有効2010万画素のCMOSセンサーになった。数ある1.0型センサー搭載高級機の中でも、LX9の大きな特徴が開放F1.4.2.8という大口径ズームレンズを搭載していること。1.0型機でF1.4レンズは、このLX9が初だ。
使ってみればその画質に驚かされる。1.0型センサーと、相当に力を入れて開発されたレンズの組み合わせは、予想を上回るクリアで上質な画質。もはやコンデジのレベルではない。撮像系のよさもさることながら、この高画質さの大部分は新しいレンズのパフォーマンスに依る部分が大きいと思う。
高級コンデジではある意味重要と思われる電子ビューファインダー(EVF)が内蔵されておらず、外付けも不可な仕様であることは気になったが、そうした使い勝手のうんぬんよりは、とにかく画質向上にすべての開発パワーを傾けたカメラになっている印象で、製品バランスを重視するパナソニックにしては、思い切った一点突破型のカメラといえる。

デザイン
同じ1.0型センサーを搭載する兄弟機であるTX1とよく似たシンプルなデザイン。金属製ボディーはクラス相応の品位があるが、グリップは滑りやすいので注意が必要
使用感・操作感
電源スイッチは小さく、不用意に動いてしまう心配は少ない半面、頻繁なオン/オフは操作しにくい。背面操作スイッチも全般に小さめで、タッチ操作などとすみ分け、操作部材をもう少し整理してもいいと感じた
描写性
パソコンのモニターに画像が展開された瞬間、思わず「おっ」と声を上げたほど緻密でキレのよい描写。広角側と望遠側の画質差も少ない
◆河田一規
●レンズ:9群11枚(非球面12面6枚〈うち2枚はEDレンズ〉、超高屈折率UHRレンズ1枚)。8.8~26.4ミリ(35ミリ判換算で24~72ミリ相当)F1.4~2.8。LEICA DCVARIO-SUMMILUX●最短撮影距離:(レンズ先端から)30センチ。マクロ時は3センチ(ワイド端)、30センチ(テレ端)●手ブレ補正:レンズシフト式●撮像素子:有効2010万画素、1.0型MOS●液晶モニター:3.0型、約104万ドット。静電容量式タッチパネル●シャッター:メカシャッター時:最高1/4000秒。電子シャッター時:最高1/1万6000秒●撮像感度:標準出力感度。ISO125~1万2800(拡張でISO80、ISO2万5600可)●動画撮影機能:1920×1080/60pなど●記録媒体:SDメモリーカード(SDHC/SDXC、UHS-I対応)●通信機能:IEEE802.11b/g/n●大きさ・重さ:約105.5×60.0×42.0ミリ・約310グラム●価格:オープン(実売9万4910円)●URL:http://panasonic.jp/