伊藤真穂さん(右)と伊藤寛さん(撮影/加藤夏子)
伊藤真穂さん(右)と伊藤寛さん(撮影/加藤夏子)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年4月24日号では、NTTデータ・グループ事業統括部で課長代理を務める伊藤真穂さん、経営コンサルティング会社でマネジャーを務める伊藤寛さん夫婦について取り上げました。

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夫30歳、妻33歳のときに結婚。長女(5)と次女(3)と暮らす。

【出会いは?】乗馬クラブの体験レッスンで偶然同じグループになり、待ち時間に話が弾んだ。互いにギャラリー運営に興味があると知り、一緒に不動産屋に行く約束をした。

【結婚までの道のりは?】不動産屋の帰りに、夫が結婚を前提に交際を申し込んだ。知り合って3カ月後に妻が結婚を受け入れて1年後に挙式。

【家事や家計の分担は?】動ける方が動く。保育園の送りは夫、迎えは妻、出張など不在時は妻の両親に頼ることも多い。料理は基本妻だが、夫も作る。財布は別で、住居や教育費は夫、衣・食費は妻。

妻 伊藤真穂[41]NTTデータ グループ事業統括部 課長代理 ミツトリヒトギ

いとう・まほ◆1982年、東京都生まれ。幼少期を英国で過ごす。成蹊大学法学部卒業後、NTTデータ入社。建設・メディア・電力業界向けの営業に携わり、現職でセールスプロモーションを担う。親友とデザインユニットを組んで、島根でギャラリーカフェも運営している

 撮影地の月島(東京)には、初めて一緒に暮らした長屋があります。再開発で思い出の路地がなくなると聞いて今回来ました。

 私たちが2度目に会ったのは不動産屋。寛くんが興味のあったエリアが私の地元だったので案内し、その帰りに付き合う話に。ギャラリー兼住居として使うのに、収益を考えていくらまで出せるのかとか私がズバズバ指摘しても、彼は必要な会話と受けとめて嫌がらなかったのは好印象でした。ただ知り合って間もないのに結婚話は驚きましたね。

 気持ちが変わったのは「過去より未来を楽しく話せる関係がいいのでは」と言われて。これからやりたいことをどれだけ共有できるかが大切で、家族になって動いた方が積み重ねられる総数が多くなるという説明に腹落ちしたんです。

 実際今も私がやりたいことを相談すると、全力で肯定してくれて、家事や育児のやりくりを含めてサポートしてくれます。一番の味方がそばにいることで、自分の存在の肯定感にもつながっています。

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