「どの子も輝ける場とするなら、運動の得意な子が輝ける場を保証するという意味でも勝ち負けはあった方がいいと思う。ただ、勝つためにはどうやったら勝てるか?など仲間と相談したり協力し合ったりする過程が大切なのであって、勝敗そのものが大事なわけではないので、そこを指導者がおさえて指導、啓発していけばよいと思うから」(50代、女性)
「運動が苦手な児童には憂鬱なイベントになるかもしれませんが、苦手なものをずっと排除はできないので、苦手な中でも楽しめることや自分でも得意なものを見つけること等、前向きになることも必要ではないでしょうか。走るのが苦手でもダンスを覚えるのは早いとか、競技リーダーや応援団で誰よりもチームを統率する力を培うとか。また、勝ち負けがつくからこそ喜びも悔しさも学べます。悔しさや挫折を知らないから、直ぐに心が折れたり、逃げたり、ゲームをリセットするように全てを投げ出してしまう人が増えているのではないかと思います。」(50代、女性)
運動会に順位は必要なのか?
逆に順位や勝敗をつけない運動会に、賛成の声も集まりました。
「勝ちと負けの勝敗の差が明らかに離れすぎると、『もう追いつけないよ』『頑張るの無駄じゃね」と最後までやり遂げる行為ができなくなる。運動をすることを目的とした行事が勝敗を決めることを目的とした行事に変わってしまう」(20代、女性)
「運動会は競争ではなく、楽しめる場(楽しむ場)であって欲しいと思います。私(50歳です)の時と比べても、小学生は既にたくさんの『競争』に晒されているので、学校生活くらいは楽しみ、クラスの仲間や友達と過ごす学ぶ場であって欲しいと個人的には感じています」(50代、男性)