
子ども同士の「慣れ」や「一体感」については逆に、「学級が始まって間もないが、これを機にクラスが一体化できるという考え方もある」(50代、女性)との意見もありました。
また、熱中症のリスクについては地域性もあると思われ、九州の方からは「5月も熱中症のリスクが高い」という意見もありました。
運動会に「勝敗」がなければ…
そんな小学校の運動会では近年、順位や勝ち負けがつく種目を減らしたり、なくしたりする学校もあるようです。みなさんに意見を聞くと、「非常に反対」「やや反対」が71.9%と優勢。「賛成」「おおむね賛成」は12.6%にとどまりました。
反対の理由としては「勝ち負けがつく経験は必要だ」が突出して多く、続いて多かったのが「競争がないと盛り上がらない」。賛成の理由としては、「運動会は競争ではない」が最多でした。
この設問には、長文のコメントが多く集まりました。いくつか紹介します。
「全校みんなでダンスというのがあったが、見ていて特に何も感じず、つまらなかった。リレーで団の代表者をみんなで応援することは、一致団結の気持ちを体感できてよいのではないかと思う。オリンピックや世界選手権も同じです。自分ができないことを代表者に託し、まわりは一生懸命応援するというのも意義があると思います」(40代、女性)
「順位をつけないなら運動会である必要がない。楽しめるようにというのであれば、運動が苦手とか嫌いとかっていう児童のために運動だけではないお楽しみ会にして、自由参加にすれば良い。現実的にはそれは難しいということは解ると思うし、本来学校行事は社会性を身に着ける手段の1つと考えれば、順位や勝敗の必要性も教えるべきことで、その上で敗者に対するフォローやリスペクトの気持ちを教える場にすれば良いと思う」(50代、男性)