親世代からイメージが変わってきている運動会(写真はイメージ=GettyImges)
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 運動会と言えば「秋」の風物詩でしたが、最近は5月の開催も珍しくないようです。秋晴れの青空と万国旗の下、紅組と白組に分かれて子どもたちが競い合い、足の速い子がヒーローとなり、お昼は家族と一緒に弁当を囲み……最近はそんなイメージから大きく様変わりしているようです。AERA編集部が、最近の運動会の印象についてアンケートを実施したところ、順位や勝敗を決めない種目が増えていることについては「非常に反対」「やや反対」が7割超を占めました。

【ランキング】最近の運動会はこうなんだ…「変わった」と思うことは?

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 今回の読者アンケートのテーマは「小学校の運動会」。4月23日から30日にかけて実施し、694人から回答がありました。
 

 まず、秋ではなく5月に運動会が実施されることについての意見を聞きました。

「非常に賛成」「おおむね賛成」はあわせて40.6%、逆に「非常に反対」「やや反対」は計30.5%。そして「どちらでもない」が29.0%で、意見がおおまか三分される形となりました。

 賛成する理由として多かったのが「秋よりも熱中症のリスクが低い」こと。反対の理由として目立ったのは「新学期になって、子供がまだ学校、学級に慣れていない」ことでした。
 

「運動会はクラス学年、学校の土台が定まり、子どもたち落ち着いてから行うべき大きな行事です。練習時にはどうしても時間に追われ、廊下を走ったり、教師も手不足で目が行き届かなくなったりします。1年生などは学校の仕組みも分からないままに振り回されます。百害あって一利なしと感じます」(60代、女性)

「練習時間が少ないので、演技の完成度が下がる。クラス替えをして間も無くなので、子供の結束力が弱い」(40代、女性)

「団体競技のダンスなどの練習期間が短すぎて完成度が低く残念でした」(30代、女性)
 

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