「スタッフさんの力がこの番組を作っている」と語るヒロミさん=25年4月、和仁貢介撮影

中京テレビの”泥臭さ”

――最初は特番として始まり、地上波ゴールデンのレギュラー番組になりました。

ヒロミ:最初の特番で、面白い番組だなって思って。中京テレビが「勝負だ」みたいな、全国放送をやる時に毎回、駆り出される。毎回ですよ。俺じゃなくてもいいんじゃないかって思っているんですけど(笑)。

――中京テレビは民放キー局ではなく、名古屋が本社です。その特性を感じる場面はありますか。

ヒロミ:本当にスタッフさんの頑張りだと思いますけど、みんなで、「名古屋でもこういう番組作れんだぞ!」っていうのを見せて、視聴率もついてきて。気概みたいなものは感じるし、だからこそ今まで続いてるんだろうなと思います。

小峠:そうそう、やっぱり“泥臭さ”。「キー局のやつらには、負けてらんねえぞ!」みたいな。収録に来ていた新人さんも目が、キラキラしてる。それは、この番組であり、中京テレビの特色なんじゃないかなと思いますね。

ヒロミ:本当に中京テレビって変な局なんだよね(笑)。俺なんか、30年の間に2、3回大喧嘩してるんだけど、半年くらいすると、声かけてくるのよ。それを繰り返して「オモウマい店」に至る。忘れちゃうのか、押しが強いのかわからないけど、なんか不思議な縁だなと思っているよ(笑)。

【後編】オモウマに見た「底力」 ヒロミと小峠が語る「テレビってまだまだやれんじゃん?」〉へ続く。

[AERA最新号はこちら]