
「君みたいなタイプは少数派」の声も
イクメンと評価していただくことで、いろんな場面で父親の育児参加について話す機会がありますが、賛同してくれる男性が増えつつも、「家での立場がなくなるから、これ以上発信するのはやめてくれ」という方もいます。日本においてもすでに、父親も育児に積極的に参加する時代に変わっているのに「君みたいなタイプは少数派だよ」と言われることもあるんです。
かくいう僕もかつては、父親が働いて、母親が家庭を守るというような考えだったんです。でも、育休をとることで、想像以上に出産・育児の負担は大きいとわかりました。男性は外で働くことでストレスもあるでしょうが、発散することもできる。女性は24時間四六時中、子どもと一緒にいてストレスがたまりがちです。母親の気持ちのよりどころとして、父親がそばにいるということも大事です。
男性の育休取得率は3割程度まで上がってきていて、それ自体は評価できることだと思っています。ここからは、より男性の意識改革が求められます。その意味でも、大谷選手のニュースはポジティブな影響を与えてくれるのではないかと期待しています。
(構成 AERA編集部・秦 正理)