
ドジャース・大谷翔平選手(30)に女児が誕生した。大リーグに2011年に導入され妊婦検診も出産もすべて立ち会ってきたた「父親リスト」入りしたことも話題となる中、日本の男性育休にポジティブな影響を期待する声があがった。まもなく第5子の誕生を控える杉浦太陽さん(44)に話を聞いた。
妊婦検診も出産もすべて立ち会ってきた
大谷選手の産休のニュースを聞いてまず感じたのは、海外ではスポーツ界でも父親の休暇制度がしっかり整備されているんだということでした。シーズンの日程が決まっていて、遠征も多い中で「父親リスト」という制度があり、多くの選手が利用している。父親の産休や育児参加について、米国では当たり前のように行われていることを目の当たりにしたことで、日本の育休取得率がもっと上がればいいなと思います。
4人の子どもがいますが、妊婦健診も出産もすべて立ち会ってきました。今、第5子の誕生も控えていて、育休をとることはレギュラー番組にもう伝えていますし、理解を示してくれました。長女が誕生した18年前に比べれば、日本でも男性の産休・育休についての社会の理解はすごく進んできていると思います。
自分の椅子が奪われる
僕は10代後半のときに芸能界に入ったのですが、そのころは「親の死に目にも会えないと思っておけ」と言われていました。厳しい世界で、制度も保証もなく、休めばいつ自分の椅子が奪われるかもわからない。だから長女が生まれたとき、休むことに不安はもちろんありました。だから、世の中の会社勤めの男性が休みづらいと考えてしまうことも理解はできます。でも、何のための仕事かと考えれば、やっぱり家族のために働いているはずなんです。その家族の一番大事な時期をないがしろにして働くのも違うと思うんです。会社の戦力であると同時に、家族の戦力でもなければならない。男性の育休は家族の心の幸せを得るための休みだと思っています。