小倉優子が「尊敬しました」と

 流れ弾に当たったとも言える松村だが、タレントとしては常にキャラを貫いており、その姿勢が昨今のブレイクに繋がっているのかもしれない。「何を隠そう…ソレが!」(テレ東京系、2月26日放送)では、「私の思うプロフェッショナル」について、小倉優子が「松村沙友理ちゃん」と返答。というのも、小倉が松村に「さゆりんごちゃんって何歳になったんだっけ?」と聞いたところ松村は「3歳でちゅ」と返した。これに小倉はカメラが回ってなくてもキャラを突き通すんだと、松村の覚悟を感じたという。さらに、小倉がこりん星キャラだったときは「25歳です」とか普通に答えていて、「まだまだだったなって思って。尊敬しました」と賞賛していた。

 「JUNK 山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ、4月2日放送)では、南海キャンディーズの山里亮太が松村について、「サービス精神の鬼だから」と評していたこともある。たとえ男性ウケが悪くてもキャラを貫き続ける姿勢が、バラエティー番組で重宝されている要因かもしれない。

 「実は松村は意外と演技も悪くないんです。昨年主演した『焼いてるふたり ~交際0日 結婚から恋をはじめよう~』では、バラエティーでのキャラとは異なるクールビューティーなアラサー女子役を違和感なく演じていました。また、同年放送されたドラマ『極限夫婦』(関西テレビ)では、元上司のモラハラ夫に尽くし続ける専業主婦役で第1章の主演を務め、極限状態が爆発し、夫に逆襲する愛憎劇を好演していました。演技で見せる、ぶりっ子キャラとのギャップも女優としての存在感に繋がっていると思います」(前出のテレビ情報誌編集者)

真面目で知的な一面も

 一方で、「意外にも松村には真面目で知的な一面もあるんです」と言うのは前出の週刊誌記者だ。

 「テレビ番組出演の事前準備として、『どんな番組かチェックし、スタッフさんとの打ち合わせを大事にしている』と以前、インタビューで答えていたのが印象的でした。番組を作るプロの意見にしっかり耳を傾け、アドバイスを聞くようにしているそうです。たびたびコメンテーターとして情報番組にも出演していますが、最新ニュースを常にチェックして時事的な知識を頭に入れることが好きだとも話していました。専門家のようなコメントはできないが、世の中の人々がどう思っているのか触れる機会があることはありがたいと感じているそうです。松村さんには多少アンチもいるかもしれませんが、スタッフとともに良い番組を作ろうとする姿勢も垣間見えますし、キャラの使い分けもできそうなので、様々なジャンルの番組に対応できるのでしょう。女優業での躍進も続けば、意外と代わりはいないタレントになっていくのでは」

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