
深夜に放送中の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「彼女がそれも愛と呼ぶなら」で、3人の恋人を持つシングルマザーを演じている栗山千明(40)。これまでのクールなイメージを覆すようなイメチェンぶりに、驚きの声が上がった。
一木けい氏の同名小説が原作の同ドラマは、同意の上で複数の恋人と関係を持つ恋愛スタイル“ポリアモリー(複数恋愛)”をテーマにしたラブストーリー。
栗山は、高校生の娘と暮らしながら、伊藤健太郎、Kis-My-Ft2の千賀健永、丸山智己が演じる複数の恋人と同居する41歳の水野伊麻を演じており、同主人公は初回から「1人に絞るんじゃなくて、好きな人みんなと付き合いたい」と発言したり、恋人たちと同居しながら15歳年下の大学院生をデートに誘ったりするなど、いわゆる“世間の常識”では収まらない愛の形を提示していた。
また、栗山は今作の役作りのために髪形やメイクを一新し、フェミニンな雰囲気に激変。ネット上では「『誰?』と思ったら、栗山千明だった。クールビューティーから柔らかくて優しい雰囲気に変わったね」「栗山千明がいつの間にかゆるふわ系女子になってて、かわいくて二度見した」といった反応が見られた。栗山の配役について、ドラマライターの北村有氏は次のように語る。
「『黒髪ロングストレートの超絶美人』といった少々浮世離れしたパブリックイメージが強い栗山さん。現実社会を生きるリアルな女性の役は違和感がありそうですが、今作を見ると恋愛にまっすぐな女性を軽やかに演じていて、自然に感じました。友だちに1人はいそうな雰囲気なのに複数の恋人がいる、という主人公のギャップも、不思議な説得力で表現してくれるのではないでしょうか。
同作のテーマである複数恋愛は、まだ周囲の理解をすぐには得られにくい考え方ではありますが、自身のデリケートな性的嗜好を自認している人の中には、『自信』『さっぱりした潔さ』『堂々たる開き直り』といった特有の空気感が滲み出ている人もいると感じます。栗山さんの表現力には、そういった要素について視聴者に納得させる引力のようなものを感じますね」