松山英樹、2度目のマスターズ制覇なるか
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 男子ゴルフの2025年海外メジャー第1戦のマスターズが現地時間10日から米国ジョージア州にあるオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。

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 世界ランクトップのスコッティ・シェフラー(米)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ザンダー・シャウフェレ(米)ら強豪ひしめく中、現在(4日)のところ日本からは松山英樹が唯一、出場。4年ぶり2度目のグリーンジャケット獲得を目指す。

 松山にとって、今年のマスターズは、2011年に27位タイに入りローアマを獲得したアマチュア時代から数えると14度目の参戦だ。2014年は予選落ちしたが、2015年に通算11アンダー単独5位になると、翌年も7位タイに食い込み2年連続でトップ10入り。そしてコロナ禍で開催された2021年に快挙を達成する。

 松山は、初日に首位と4打差の3アンダー2位タイと幸先の良い滑り出しを見せると、2日目は1アンダー71をマークし通算4アンダーで6位タイに後退。しかし、3日目になると大会自己ベストの7アンダー65を記録。2位に4打差をつけ単独トップに浮上した。そして迎えた最終日、初のメジャー制覇を目指す松山は、1オーバー73とスコアを1つ落としたものの、2位と1打差をつける通算10アンダーでホールアウト。日本人にとって悲願だったマスターズ制覇を成し遂げた。

 松山が優勝した直後に、大会を中継していたTBSのアナウンサーや解説の中嶋常幸、ゲスト解説の宮里優作が男泣きしていたことは記憶に新しい。そして、あの感動から4年、今年の松山には、再びメジャー制覇への大きな期待が膨らんでいる。

 昨年後半以降の松山は、8月のパリ五輪で終盤まで優勝争いを繰り広げ日本男子初の銅メダルを獲得。通算17アンダーは、金メダルを獲ったシェフラーに2打差という僅差で、観ているものを熱くさせてくれた。

 すると同じく8月に行われたフェデックス・セントジュード選手権で、5打差トップで最終日を出ると、通算17アンダーで逃げ切り勝利。節目となるツアー10勝目を挙げた。

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