さらに九州・鹿児島にも、スター密度の高い中学校が存在する。

 俳優の上白石萌音が番組で「地元の有名人は」と聞かれ、「AKB48の柏木由紀さんと、加藤ローサさん。ご近所さんで中学も一緒」と語ったこともある。これには共演者のバカリズムも「何を教えてる学校なんですか、そこは」と驚愕していた。
 

家も近所でよく遊んでいた二人

 鳥取県米子市にある中学校の例も見逃せない。ここは、格闘家の武尊、俳優の松本若菜と山本舞香、さらにバンド「Official髭男dism」のドラマー・松浦匡希などが巣立っていったというのだから驚きだ。

 松本は自身のインスタグラムに武尊との2ショットを掲載し、武尊と山本はアパレルブランドのモデルとして共演経験もあるなど、“地元枠”としての親和性の高さが際立っている。

「こうした“オナチュー”の面白さって、普段接点がなさそうなジャンルの人たちが、ルーツという共通項で繋がっているところなんですよね。アイドルとロックバンド、格闘家と女優…、ジャンルを超えた“同級生ネットワーク”には、想像をかきたてられます」(同前)
 

 一方、同じ学校というわけではないが、育った環境や子供時代の共通点から生まれた意外な関係もある。

 お笑い芸人の劇団ひとりと元フィギュアスケーターの村主章枝は、幼少期をアメリカ・アラスカ州で過ごしていたという共通点があり、それぞれの親が日本航空の国際線パイロットとキャビンアテンダントという経歴で、しかも家が近所だったため、よく一緒に遊んでいたという。2012年には雑誌で対談、SNS上でも交流している。
 

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