復帰が「先になりそう」が一転

 また、加藤の復帰が「先になりそう」と思われてきた理由として、夫が経営する格安スーパーが過渡期であることも挙げられる。運営会社は、31年度までに「国内300店舗体制」「グループ売上高2兆円」「グループ企業100社」というかなり大きな目標を掲げており、現在、企業買収を繰り返している真っ最中なのだ。前出の編集者が明かす。

「同スーパーがメディア媒体宛てに送っていた『ご紹介にあたってのお願い』では、本部長以上の社員についてはメディアに名前を出すことが可能としつつも、なぜか『代表(社長)については、一切触れないようお願いいたします』と記されているんです。もし、加藤さんと夫婦であるという事実が互いのイメージに影響することを心配しているのだとすれば、復帰後の加藤さんも同様に『夫やスーパーの話題はNG』と関係者に通告する可能性もあります」

 とはいっても、加藤は「好きな女性アナウンサー」ランキングの常連であった時期も長く、抜群の好感度を誇ることで知られる。

 そして、夫のスーパーも精肉やオリジナルの惣菜などが「大容量で安くておいしい!」と評判で、ゴールデン帯の情報バラエティー番組でたびたび特集されるほど人気が高い。ゆえに、夫婦ともにそこまで良からぬイメージはつかないようにも思えるが……。前出の平田氏は次のように語る。

「加藤さんの夫は敏腕経営者ですが、過去には夫が庶民派のスーパーを経営しているのに社長夫人の加藤さんは高級スーパーで買い物をしていた……といった内容の記事が写真週刊誌に掲載されたりもしましたからね。こうした報道には敏感になっているでしょうし、今後多少なりとも夫の事業と加藤さんのタレントイメージが互いに影響を及ぼし合う可能性はありそうですよね」

 活動休止前のインタビューでは、夫とふたりで過ごす好きな時間について「家でゴロゴロしているとき」と明かすなど、夫婦に関する質問にも積極的に答えていた加藤。ママアナウンサーとなった今、私生活に関する話題を振られる機会も増えそうだが、どこまで対応するのか注目される。

(小林保子)

[AERA最新号はこちら]