マー君の未来は明るい?(写真提供・日刊スポーツ)
この記事の写真をすべて見る

「マー君」田中将大は今後の巨人にとって欠かせない男となりそうだ。現役投手としては拾ってくれた形の球団に最大限の感謝を持って必死にプレーするはず。そして将来的には、球団に関わる仕事に就き経験や知名度を還元することも期待されているという。

【写真】中日の“気の毒な投手”といえばこの人 将来は移籍の可能性も?

 巨人は阿部慎之助監督の元、セ・リーグ連覇と日本一が期待される。球界を代表するスター選手を多く抱えるチーム内でも一際高い注目度を誇るのが、日米通算200勝まで3勝に迫った田中だ。

楽天を日本一に導いた印象は強烈で、渡米時は米国でも大きな話題となりヤンキースでも安定した活躍をした。大谷翔平ドジャース)の登場で影に隠れた形だが、日本が世界に誇る投手と言える」(スポーツマーケティング会社関係者)

 2006年高校生ドラフト1位で楽天入団、高卒1年目から11勝を挙げる。13年には24勝0敗1セーブ、防御率1.27で球団初のリーグ優勝、日本一に貢献。翌14年にポスティング制度でヤンキース移籍、以後6年連続2ケタ勝利をマーク。21年に楽天復帰、昨オフに自由契約となり巨人移籍を選択した。

「右肘手術の影響もあり全盛期には遠いだろうが、素晴らしい投手なのは間違いない。まずは怪我や故障なくローテーション入りして欲しい。多くの修羅場を潜ってきた経験は、チームの大きな力になるはず」(巨人OB)

 昨年は1試合のみの登板、プロ18年目で初めて未勝利に終わった。36歳という年齢も懸念されたが、前年に菅野智之(オリオールズ)を完全復活させた久保康生コーチと二人三脚で完全復活を目指す。

「投球フォームの細部まで確認、現状での最適な投げ方を探している。キャンプから試行錯誤を重ねつつ着実に進んでいる。球が暴れなくなれば、投球術を活かした新スタイルを構築できて結果も出せるはず」(巨人関係者)

「投手は気持ちに大きく左右される。自分が考えていた以上に、(巨人では)必要とされているのを感じているのではないか。何よりも表情が明るく、やる気に満ち溢れているように見える」(巨人OB)

次のページ 集客やグッズ売り上げで多大な貢献