ソフトバンク戦の始球式に臨んだ指原莉乃(2015年)

フワちゃん騒動にはだんまり

 指原は22年頃からタレント業に限界を感じていたようで、「女のタレントとしての限界はすごく感じてる」(フジテレビ系「さしフワご相談ナイト」、22年3月2日放送)と話したり、「表に出る仕事にそこまで執着はない。楽しくなくなったり、必要とされなくなったら別に出なくてもいい」(TOKYO FM「TOKYOSPEAKEASY」、22年4月18日放送)と語っているのだ。

 レギュラーが減っても十分な資産と稼ぐ力があり、タレントはもう卒業してもいいと本人は思っているのだろうか。しかし、民放バラエティー制作スタッフはこう指摘する。

「昨年夏、フワちゃんが芸人のやす子に対してX上で不適切投稿をし、大炎上して活動休止に追い込まれました。当時、芸能界は大騒動となり、数々の芸能人がコメントしたにもかかわらず、親友だった指原は何のコメントも出さないばかりか、直後にインスタグラムのコメント欄を閉鎖しました。2人の冠番組があるほど仲良しで、プライベートでも行動をともにするほど親密だっただけに、知らんぷりするような態度にはSNSなどで否定的な意見が相次ぎました。自身がプロデュースするビジネスへの影響を嫌って沈黙を守り通したという見方もありましたが、結果的にこの一件で、彼女の好感度が下がったことは事実です」

 加えて視聴者の世代交代もあり、指原が最も輝いていたAKB48時代を知らない人も少なくない。バラエティーでの露出が減れば知名度も下がり、ビジネスにも影響が出かねないと見る向きもある。

Z世代は指原さんの全盛期をギリギリ知っているでしょうが、それ以降のα世代、現在の中高生あたりは彼女のことをあまり知らず、なぜMCやご意見番的な地位にいるのか不思議に思っている人もいるでしょう。こうした層が視聴者の中心になってくるようなバラエティーでは、今後、指原さんがキャスティングされることは少なくなる可能性が高い。それにともない“信者”が減って影響力が低下していけば、プロデュース業のほうも安泰ではいられないかもしれません」(前出の制作スタッフ)

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