――長期投資を勧める理由はなんでしょうか。
株価はいつ反転するかわからない。私は将来飛躍すると思っている銘柄は、その企業の業績が悪いという理由以外で売らないと決めています。足元の米国株は調整していますが、地合いや一時的な調整などで株価が下がるのは当たり前。業績のいい銘柄は手放すどころかむしろチャンスだと考えています。私は米国株の成長性にかけて投資をしてきました。体験談をセミナーなどで話しますと、たいてい聴講者からこう聞かれます。「うーん、今は高いし」。「今買ったらいい銘柄は何ですか」と。すごく残念です。
――というのは?
上がりそうな銘柄を聞いても、その人の経験にはなりません。銘柄を聞くのではなく、「今買う銘柄を選ぶとしたらその根拠は何ですか」「今年上がりそうな銘柄はどういう条件を持っていますか」と聞いたほうがいい。そのほうが、断然有効です。それを踏まえたうえで、自分でスクリーニングをして「今の相場の地合いはこうだから、こういう条件に当てはまる銘柄が上がりやすいだろう」と判断して、銘柄を選ぶんです。たとえ外れたとしてもそれが経験になって次の成功に結びつきます。ただ単に人から勧められた銘柄を買うだけでは続かないし、積み上げになりません。
(AERA dot.編集部・大崎百紀)