
唯一無二のグローブ
デザインへのこだわりはグローブにも見られる。手首部分にニューバランスのシューズの刺繍があるが、これは大谷の要望だったという。
「ワンポイントでかわいさが欲しいということで入れた刺繍です。おしゃれさやデザイン性にもこだわられていました」(担当者)
そのうちデコピンの刺繍が入ったグローブもお目見えするかもしれないと想像するほどに遊び心にあふれているが、機能もばっちりだ。
指の長い外野手用グローブをベースに、投手仕様のために通常よりポケット部分が広くデザインされている。また、内部の親指と小指部分にも工夫がある。試合中にグローブのポジションがずれないようにという大谷の要望に応えるため、高品質のウール芯材を使用して力が加えられても変形しないよう剛性を高め、手の動きを制限しているのだという。大谷モデルのグローブはスパイクとは違い一般販売はしておらず、今のところ販売予定もないという。まさに大谷のためだけに作られた唯一無二のグローブだ。
こだわり抜かれた大谷の野球道具たち。ついそのプレーに目を奪われてしまうが、たまには手元や足元に注目してみるのもまた一興だ。(編集部・秦正理)
※AERA 2025年3月31日号より抜粋