翌日5月2日からカバン持ちの毎日が始まった。最初に浅草演芸ホールの楽屋で会った前座の兄さんに「いつ入ったの?」「昨日です」と言うと「マジか……」と絶句していたが、「なんか一朝師匠らしくていいなー。小気味いい弟子のとり方だね」みたいなことを言っていた気がする。「小気味いい弟子のとり方」? そんなのあるのか。
なんとなく、今思うのだが、4月21日に「プロポーズ」してたらこうはいかなかったかもしれない。7日間の逡巡があったから、師匠は「なんとなくわかってくれた」のかもしれない。
まもなくあれから24年です。