――逆にこれまで試合前に怖いと思ったことはありませんでした?
なかったです。試合が怖いって思ったことは1回もなかったです。
――では、初めて怖さを覚えた試合を乗り越えることができたのは大きいのではないですか?
そうですね。でも、それを越えたというか、やっとONEという舞台で1勝できたことの方が僕の中では大きかったです。ONEの初戦がケージで戦わせてもらって、そのリベンジが前回できて、2戦目にリングで負けたリベンジが今回勝てばできることになるし、さらにベルトも付いてくるので、これ以上ないシチュエーションが整っていると思います。
――そんな今回の対戦相手、タワンチャイ選手についてお願いします。
過去最強だと思います。距離を取って戦うこともできれば距離を詰めてパンチで倒すこともできる。何かに特化したとかじゃなく、何でもできるタイプの選手だと思います。
――過去最強で何でもできる、そういった相手にどう戦いますか?
僕的にすごく相性はいいと思ってます。タワンチャイ選手が持ってない技も僕は持ってますし、食らったことのない攻撃も出せると思うので。だからそれが当たり出した時の反応が楽しみです。
――野杁選手の軌道の読みづらい三日月蹴りや近距離からカカトで放つローキックなど、タワンチャイ選手も過去にあまり繰り出す相手がいなかっただろうと思います。
しかも5Rあるので、そこが僕にとってまたプラスかなって。3Rより5Rの方が全然よかったです。そういった点も踏まえて、ちょっと僕の方が有利なのかなとは思ってます。
――5Rの方がよかったというのはどうして?
いろいろ出せますし、なんて言うんですかね、蓄積させられるというか。やっぱり1、2Rは大丈夫でも3Rからどんどん効いていったり、ダメージが溜まっていったりするんです。仮に1・2R大丈夫でも、残り3Rもあるので。そういった点で5Rの方が僕に有利というか、分があるんじゃないかと思います。