
23歳の「屈辱」を今も忘れない
もっとも、本人も女優業には向いてないと自覚しているようだ。
「同じ事務所に吉高由里子さんがいるのですが、初めて彼女と一緒に受けたレッスンで、吉高さんの桁違いの演技力に衝撃を受けたそうです。『私は同じ世界にはいられない人間なんだな』と女優としての“圧倒的な差”を痛感したと過去にインタビューで語っています」(同)
現在、「Nスタ」以外でも「出川一茂ホラン☆フシギの会」「THE 世代感」(ともにテレビ朝日系)や「ザ・共通テン!」(フジテレビ系)など人気番組のMCをしており、当面はこれらを続けつつ、仕事を選んでいくスタンスになるのだろうか。テレビ情報誌の編集者は今後のキャリアをこう推察する。
「先日降板した『酒のツマミになる話』でのハイテンションのナレーションが好評だったので、ナレーションの仕事は増えそうです。一方、好感度もこれ以上は下がることがないと思うので、CMへの起用も増加していくでしょう。2月末からはアパレルブランドのプロモーションキャラクターや情報サービスコンサルタントのイメージキャラクターにも抜擢されています。これからCM女王の座を目指すというのも夢ではないと思います」
ホランといえば、5歳のころキッズモデルをはじめ、その後中学1年生のときに芸能事務所に所属。学業と並行しながら女優活動をし、青山学院大学在学時には演技の勉強をするために、一年間のアメリカ留学も経験した。過去のインタビューでは「演技以外にも演出や大道具、照明など、さまざまな授業を受講して、多角的に演劇を学びました。視野が広がったことで、役者以外にも興味を持つようになったんです」(「telling」21年8月29日)と留学は大きな転機だったと明かしている。
だが一方で、若い頃のキャリアは順風満帆ではなく、帰国後に挑戦した就職活動では、民放キー局のアナウンサー試験と制作の採用試験に全敗するという苦い経験も味わった。
「先日、『しゃべくり007』で23歳のときにキャスターに抜擢された『news zero』を突然降板させられたことを暴露して話題になりました。『正直、卒業という名のクビだったので、悔しさをバネにして日テレで教えていただいたことを、赤坂で全て生かしています』と話していたのが印象的でした。屈辱を原動力として、これまで頑張ってきたのでしょう」(同)