あるある話が尽きない
障害のある子どもを育てるファミリー同士は「あるある話」が尽きません。会ったばかりとは思えないほど話が弾み、子どもたちもパパさんと一緒にすごろくゲームをしたり本を読んでもらったりして本当に楽しそうに過ごしていました。ハワイに着いてからの数週間、慣れない生活で私も子どもたちもずっと緊張が続いていたのだと思います。美味しい手料理と甘いケーキとみんなの明るさに救われた1日でした。
そして何よりも、この時はファミリーのアクティブさに勇気付けられました。北海道在住のため、新千歳空港から成田空港を経由して障害のあるふたりのお子さんを連れて50回以上ハワイを訪れているとのことで、飛行機の中でのケアの仕方や車いすでハワイを楽しむ方法など、ガイドブックには絶対に載っていない情報をたくさん伝授してくれました。実はママは保健師さんでもあり、長女に関するハワイでの医学的なアドバイスやきょうだい児支援に関するアドバイスも本当に的確でありがたいお話ばかりでした。
ハワイから帰国してもメールやLINEのやり取りは続き、その後も滞在時期が重なった時にはコンドミニアムにお邪魔して楽しませていただきました。一度、私たちの帰国を手伝うために迎えに来たはずの夫が、急な仕事で予定より早くひとりで帰国したことがあり(何のために来たのか今でもよくわかりません笑)、その時は、「何時でも良いから、パパが出るのと同時にうちにおいで」と言ってくださり、子どもたちが少しでも寂しくないようにケアをしてくれたこともありました。
それからもう13年以上経ちました。いつかの年賀状で、私がAERAdot.でコラムを書き始めたと伝えたと思うのですが、それからずっと読んでくれていたと知り、本当に嬉しくなりました。離れていても話し始めるとすぐにその頃に戻ることができる友人は、とてもありがたい存在です。
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