
精力的に活動したデビュー40周年のアニバーサリーイヤーを終えるTM NETWORK。新たな姿を見せ続けてきた3人の「未来」とは。AERA 2025年3月3日号より。
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デビュー40周年を迎えた。このフェーズで行われたツアーは3本に及ぶ。それぞれがセットリストも演出も大きく違うツアーだ。2024年末には初の大晦日単独ライブを行い、そこでも新たなTM NETWORKの姿を見せた。
「3人とも同じことをやり続けるのがあまり好きじゃないのかな。僕は特にそうです。まず反復練習が苦手ですし(笑)」(小室哲哉)
「そう考えるとデビューする前からずっと新しいことにトライし続けてきましたね」(木根尚登)
最新シングル「Carry on the Memories」にはツアーで披露されるごとに少しずつ改良されていくというTMにとって初めての制作スタイルで生まれた楽曲が3曲収録されている。
「『Carry on the Memories』は二人(小室と木根)がツアーで歌っていた曲。やる度に変わっていったので、『いつ完成するのかな』と思っていました。音源にするにあたり僕が歌うことになり、ライブで歌っていた二人の姿をできるだけ消さないと自分の歌にならなくて苦労しました(笑)」(宇都宮隆)
「ずっと未完の曲でしたが、ウツに歌ってもらってようやく完成しました」(小室)
3月からはまた新たなツアー「YONMARU+01」が始まる。
「このライブがひとつの節目になります。40周年は終わりますが、やれる時に活動していこうと思っています」(小室)
「周年ごとだと何年も空いてしまう。体力的にどんどんきつくなってしまいますから」(宇都宮)
「見に来てくださる方たちにもご家族がいる方が多いでしょうし、見られる時に見に来ていただけたら。TMの活動が生きがいだと思ってくださる方もいらっしゃる。それを考えるとやれるところまでやり続けたいです」(小室)
(ライター・小松香里)

※AERA 2025年3月3日号

