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2月24日にTBSで『ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア~笑わせたら100万円~』が放送されることが話題になっている。『ザ・イロモネア』は、2008~2010年にレギュラー放送されていた人気バラエティー番組だ。ウッチャンナンチャンの2人が司会を務めていた。レギュラー放送が終わってからも、2017年までは特番として放送されていた。
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その伝説的な番組が8年ぶりに復活することになる。バナナマン、劇団ひとり、ドランクドラゴンなど、お笑い界を代表するそうそうたる顔ぶれが今回の特番に出演することが明らかになっている。
かつて『ザ・イロモネア』が人気を博していた理由は、シビアなルール設定にあった。会場にいる観客の中からランダムに5人が選ばれ、出場する芸人たちはその人たちを笑わせなくてはいけない。単なる運や相性にも左右されるこの過酷な環境の中で、一発ギャグ、モノマネなど5つのジャンルで1分以内に笑いを取れるかどうかが試される。見事に5つのジャンルすべてをクリアすると、賞金100万円が贈呈される。
1分という短い制限時間や、観客自身も誰が選ばれたのかわからないという巧妙な演出によって、この番組には独特の緊張感が生まれた。なぜなら、このシステムに置かれた観客は真剣にネタを見て、笑いどころを探そうとしてしまうからだ。これが、どうにかして笑いを取りたい芸人にとってはむしろ足かせになる。
最も難しい「サイレント」
さらに、課題として与えられた5つのジャンルのうち最も難しいのは、一切声を出さずにパフォーマンスをする「サイレント」である。なぜなら、サイレント映画の時代に活躍したチャップリンやキートンと違って、現代の日本の芸人は言葉を発することなく笑いを取る状況に置かれることがほとんどないからだ。
ここで計算通りに笑いを取ることができる芸人は少ない。これからやるネタを説明するための言葉すら挟めないため、ここをクリアするのは至難の業だ。