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大阪生まれでベイスターズファンになった理由
また、12歳の長女も相川さんと同じく横浜DeNAベイスターズの大ファン。普段の試合から家族と一緒に観戦し、「外野席で思いっきり叫んで応援している」(相川さん)という。昨年、ベイスターズが日本一になった試合も見届けた。
「クラスの中では、野球好きの女の子は誰もいないらしく、男の子の友達と野球の話ばかりしているみたいですね。それぞれ推しが違うので、他球団の情報とかも仕入れてきたりして。そこでまた『みんなで見に行こう』って話になるのですが、結果的に友達がベイスターズファンになったりしています。かなり布教活動しているんですよ(笑)」
ところで、大阪生まれの相川さんが熱狂的なベイスターズファンになったのはなぜなのか。
「私は大阪で、父も阪神ファンだったんですけど、私自身は野球にそこまで詳しくなかったんです。きっかけは子どもが学校でベイスターズのキャンペーンのベースボールキャップをもらってきたことから始まりました。それで少年野球をやっていたお友達たちと横浜スタジアムに行こう!となって、私も球場にいくようになりだんだんとファンになりました。
そんななか、19年にBLUE LIGHT SERIESというイベントで歌うお仕事をいただいて、その日に始球式もやることになったんです。始球式の前に投げ方を教えてくれたのが山崎康晃投手でした。そこから山崎投手と仲良くなって、どんどんベイスターズの沼にはまっていった感じですね(笑)」
ベイスターズが日本一を決めた24年11月3日は、相川さんが通う國學院大學が全日本大学駅伝に出場する日でもあった。さらにその日は横浜でライブの予定もあったという。それでも、相川さんは執念で駅伝、ライブ、野球をすべて回ったと振り返る。
「結果的に1位で戻ってきた國學院選手の勇姿を見られて、予定の電車に間に合って、三重県から横浜に着いたらビルボードで歌って、さらに横浜スタジアムに向かって、二回裏の筒香嘉智選手のホームランに間に合って、日本一の瞬間も見られました。本当に『奇跡の1日』だったと思います」
(藤井みさ)
※【後編】<高校中退で國學院大學に通う50歳「相川七瀬」が語る“駅伝愛” 箱根駅伝も現地観戦「テレビに映らない物語が見られる」>に続く
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