長年一流プレイヤーとして活躍しているものの、WBCとは縁のなかった丸佳浩※画像は広島時代
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 2006年にスタートし、来年第6回大会が行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本代表チームは過去5回の大会で優勝3回、ベスト4が2回と常に上位進出を果たしており、来年は2度目の連覇達成に期待が高まっている。当然過去の大会を見ても出場しているメンバーは実力者揃いだが、力はありながらもなぜか出場していない選手がいることも確かだ。そこで今回はそんなWBC出場経験のないメンバーでベストナインを選出してみたいと思う。対象は2006年以降に現役でプレーした選手で、投手については先発とリリーフの2人を選んだ。

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 まず先発投手。斉藤和巳(元ソフトバンク)、川上憲伸(元中日など)、吉見一起(元中日)、金子千尋(元オリックスなど)なども候補として考えたが、最終的には現在もメジャーで活躍している菊池雄星(エンゼルス)を選んだ。日本でのキャリアハイは2017年の16勝6敗、防御率1.97という数字でこの年は最多勝、最優秀防御率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いている。第4回WBCはこのシーズン前に行われており、活躍が1年早ければ選ばれていた可能性は極めて高かったはずだ。ただ、まだまだメジャーの一線で活躍しており、来年の大会に選出されることも期待できるだろう。

 リリーフ投手は迷うことなく岩瀬仁紀(元中日)を選出。通算1002試合登板、407セーブはNPB歴代最多であり、2004年のアテネ五輪と2008年の北京五輪にも出場している。実力的には第1回から第3回までのWBCに出場していても全くおかしくなかったが、2009年は中日の選手が揃って辞退したこともあって縁がなかった。仮に選ばれていれば、大きな戦力となったことは間違いないだろう。

 捕手では矢野燿大(元阪神など)、会沢翼(広島)なども候補となるが、パ・リーグでベストナイン4度を誇る森友哉(オリックス)を選んだ。西武時代の2019年には首位打者とシーズンMVPにも輝くなど、長くリーグを代表する打てる捕手として活躍しているが、侍ジャパンにはこれまで縁がない。もし第5回大会がコロナ禍で延期されていなければ選ばれていた可能性も高かったのではないだろうか。オリックス移籍後もさすがの打撃を見せているだけに、来年の大会でもチャンスはありそうだ。

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