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17日から、北日本から西日本の日本海側を中心に、荒れた天気や大雪になる所がある見込みです。冬型の気圧配置の強まりや寒気の程度等によっては、大荒れとなるおそれがあり、北陸を中心に警報級の大雪となるおそれがあります。大雪による交通への影響などに注意が必要です。関東など晴れる太平洋側も、厳しい寒さになるでしょう。寒気の影響は長く続き、寒さが緩むのは2月の終わりになりそうです。

17日から日本海側を中心に荒れた天気・大雪に 厳しい寒さ続く

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明日16日は、本州の南岸を前線を伴った低気圧が東へ進むでしょう。日本海北部を別の低気圧が東進する見込みです。沖縄、九州から北海道では雨雲がかかる所があるでしょう。雪になるのは標高の高い所や北海道に限られそうです。雨や雪が降る時間は短い見込みです。

17日から日本付近は冬型の気圧配置になり、次第に強い寒気が流れ込む見込みです。上空1500メートル付近で、マイナス9℃以下の寒気が本州付近をすっぽり覆うでしょう。真冬でも数回しか流れ込むことのない強い寒気です。
さらに今回は、19日頃にかけて強い冬型の気圧配置になり、強い寒気の影響は、次の週末にかけて長く続きます。
日本海から雪雲が、北日本から西日本に次々に流れ込むでしょう。日本海側を中心に荒れた天気や大雪になる所がある見込みです。冬型の気圧配置の強まりや寒気の程度等によっては、17日から18日にかけて大荒れとなるおそれがあり、19日頃にかけて北陸を中心に警報級の大雪となるおそれがあります。大雪による交通への影響などに注意が必要です。

関東など晴れる日が続く太平洋側も、最高気温が10℃に届かない日があるでしょう。厳しい寒さが続きそうです。

北極付近の寒気が放出中

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上の図は、向こう一週間の上空5500メートル付近の大気の流れの予想です。

千島付近が濃い青色のエリアで、高度が平年より低くなることを示しています。この青色のエリアは日本付近まで広がっています。一方、北極から東シベリア付近はオレンジ色のエリアで、高度が平年より高くなることを示しています。大気は高度が高い方から低い方に流れるため、北極や東シベリアで生成された寒気は、日本に流れ込みやすく、その状態が長く続きます。北極付近の寒気が放出する周期、真っ只中です。

23日~28日の天気 寒さが緩むのは2月の終わり

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この期間の中頃にかけては、日本付近は強い冬型の気圧配置が続き、強い寒気が流れ込むでしょう。東北の日本海側や北陸を中心に、降雪量がかなり多くなる可能性があります。

この期間の終わり(2月の終わり)は、高気圧が日本の南を覆うようになり、冬型の気圧配置は西日本付近から次第に緩むでしょう。厳しい寒さはようやく緩みそうです。

さて、「木の芽おこし」という季節の言葉があります。木々の芽吹きを促す早春の雨です。この期間の終わりは広く雨が降る見込みです。植物にとっては恵みの雨といえそうです。遠のいていた春ですが、植物は3月にかけて次々に芽吹き、花を咲かせることでしょう。

寒気の放出は収まる

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上の図は、2月の下旬ごろの上空5500メートル付近の大気の流れの予想です。

ベーリング海が濃い青色で、高度が平年より低いエリアになります。日本付近もまだ青色のエリアで、寒気が流れ込みやすい状況が続きます。
とはいうものの、これまでと違う点があります。北極や東シベリア付近は青色のエリアとなり、高度が平年より低くなります。これは、北極付近の寒気が放出する周期が過ぎることを示唆しています。この頃には、日本付近への寒気の流れ込みは、ゆっくりながらも収まっていく傾向です。

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