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楽天・辰己涼介の投打二刀流は本当に実現するのだろうか……。春季キャンプでのブルペン投球では152キロを計測するなど能力の高さは証明した。状況さえ許せば「見たい投手」なのは間違いない。
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「出た、152(キロ)」
2月7日に楽天の春季キャンプを視察した三木谷浩史オーナーが普段見せないような表情で声を上げた。百戦錬磨のビジネスマンが思わず感情を露わにするほどのインパクトだった。
「25勝0敗です。二刀流させてもらいたい」
辰己は年越しとなった1月24日の契約更改後に語った思いは本気だ。2月7日にキャンプ地(沖縄・金武)でブルペン入りすると、全力投球で7球を投げ込んだ。
「オフから自分なりに準備を行い、当日もしっかりウォーミングアップしてからブルペンに入った。全力投球しながらもゾーンを狙って投げているのも伝わってきた。可能性を誰もが感じたはず」(楽天関係者)
辰己といえば昨年は“暴走気味”の行動が目立った。ゴールデングラブ賞表彰式での全身金ピカ姿など、「悪目立ち」という評価もある。しかし野球選手としては超一流、グラウンド内外で楽天の顔と言える存在だ。
「野球選手は結果がすべて。(辰己が)好き勝手にやって面白くない人もいるだろうが、実力で黙らせているのは素晴らしい。有言実行の男なので二刀流にも期待してしまう」(楽天OB)
侍ジャパン初招集となった昨年11月のプレミア12では3番・センターで8試合に先発出場、29打数9安打、打率.310をマーク。侍ジャパン・井端弘和監督も「期待通りの活躍だった」と絶賛した実力は本物だ。
「楽天だけでなく侍ジャパンにとっても重要な選手だけに故障には気をつけて欲しい。ブルペン投球を見る限り、上と下がバラバラで投げている。実戦で登板すればアドレナリンが出てさらに力が入るので心配でもある」(在京球団スカウト)
三木肇監督はキャンプイン後の2月3日に「100%野手をやってもらう」と明言。チームの大黒柱でもある辰己が投球中に故障してしまうことを心配しているのは明白だ。しかし、辰己は「冗談で言ってるんじゃない」と年俸更改の場で語るなど、二刀流挑戦への思いはいたって真剣だ。