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勝ちは8本しかない
「低コストのインデックス投資信託をメインに買って、アクティブ投資信託で好きなものを選びたい人の場合、『選択眼』が重要になるということです。インデックスより利益が出ているアクティブ投資信託はありますが、その数が少ないのは事実」
先ほどの20年検証は「5割以上で勝ち」としたが、個別で「常にインデックス投資信託(市場平均)より成績がよかったアクティブ投資信託」は何本あるか。具体的な投資信託名は表(下)にまとめたので見てほしいが、武石さんから本数だけ先に。
「直近1年・3年・5年・10年のトータルリターンがどの期間も市場平均を上回った、運用期間10年以上の投資信託という条件(運用期間5年以上10年未満では1年・3年・5年)で調べました。対S&P500(米国株式)に勝ったのは1本。対MSCIコクサイ(先進国株式)は0本。対MSCIワールド(全世界株式の新興国株抜き)は1本。対TOPIX(国内株式)は6本でした」
合計8本。数あるアクティブ投資信託からインデックスに勝つものを見つけるには、確かに相当な選択眼が必要になる。
ここからは本誌の結論。アクティブ投資信託の中にも(少ないが)いいものはある。売れ筋のアライアンスDやインベスコは信託報酬こそ高いが成績は優秀で、悪い商品ではない(ただし資産形成期には向かない)。
さて……インデックス投資信託だけでも、よくないか?
(経済ジャーナリスト・向井翔太、編集部・中島晶子)
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※AERA 2024年12月16日号
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