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「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は1月9日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 年末年始の長い休みで身も心もリフレッシュした…かと思いきや、職場へ向かうハードルが高くなってしまった人もいるようだ。多くの企業で仕事始めとなった1月6日には、本人に代わって退職の手続きをする「退職代行サービス」の利用者が急増する事態に。20~30代の若者に加え、50~60代の利用者も多かったという。今年の“冬休み”が長かったことも関係しているようだが、退職代行が浸透してきたとの見方もある。
 

「一日の依頼件数が過去最高の256件でした」

 6日、Xにこう投稿したのは、退職代行サービスを行う「モームリ」(東京・港区)。これまでの過去最高は昨年4月1日の180件、昨年の年始は47件だったというから、今回の多さが際立っている。

「相談できなかった」

「モームリ」を運営する株式会社アルバトロスによると、退職依頼の内訳は、正社員 202人、パート・アルバイト24人、契約社員18人、派遣社員11人、雇用形態不明1人。依頼の約7割は20~30代で、50~60代も見受けられたという。

 退職理由は、「退職の相談を拒否されたから」「しんどくても元気だと装ってしまい、相談ができなかったから」「社内でけがをした際に会社ではなく自宅でしたことにしろと隠蔽を指示された」など。同社の谷本慎二社長によると、理由のなかで特に多かったのは精神面を訴える人だという。

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昨年末から“予約”する依頼者も