いつか必ずやってくる「人生の終わり」。そのときに残した家族らに迷惑をかけたくない、大切な人に思いを残しておきたいと、さまざまな準備をしておく「終活」。高齢者に限ったものではなく、スマホやパソコン内の重要なデータの管理や、見られたくない個人データの削除などをする「デジタル終活」は、若い世代にも有用です。AERA dot.編集部が「終活」について読者アンケートをしたところ、家族または自身が「終活」をしていると回答した人は4割にのぼりました。一方、「デジタル終活」をしている人は1割にとどまりました。
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「終活」についてのアンケートは、1月15日から22日にかけて実施。370人から回答をいただきました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
ご自身またはその家族で、実際に何か「終活」をしているのでしょうか。
「している」と回答したのは42.7%、「していない」も44.3%と、ほぼ同数でした。「その他・何をしていいかわからない」が13%でした。
では、具体的にどんなことをしているのか、複数回答で聞きました。
最も多かったのが「自宅の家具や荷物を減らした」の50.3%。
2番目は「家族などに口頭で希望や情報を伝えた」が36.1%。さらに口頭ではなく、「エンディングノートに希望や情報を書いた」が32.2%と3番目に多く、「遺言書(法的効力があるもの)を書いた」も13.1%でした。
そのほか、「自分の葬儀の費用を準備した」が24.6%、「自分が入る墓を準備した」も15.3%でした。
どんな情報を伝えるか
「終活」の一環として、死後にどんなことをしてほしいかという希望や、銀行口座など資産の管理状況、貴重品の保管場所といった情報を、エンディングノートや遺言書に書いたり、口頭で家族に直接伝えたりすることで家族と共有しておくことは、多くの方がしているようです。
では、どんな情報を家族に伝えたり、残したりしているのでしょうか。複数回答で聞きました。