地元観光協会のロゴ入りの真っ赤な法被をまとった長野は、白い煙がモクモクと立ち上るなか、悪戦苦闘しながら炭火焼を調理していたが、次の瞬間、突然炎が勢いよくボーっと上がり、のけぞるハプニングが発生。髪の毛の焦げる匂いで頭部の異変に気づいた長野は、すぐさま携帯電話の画面で確認し、前髪がチリチリに焦げていることを知ると、「うわあ!」と悲鳴を上げた。一歩間違えば、自身が炭火焼になりかねないところだった?
だが、ジャンルは違っても、プロ意識は健在。気を取り直し、何事もなかったように収録を続けると、焼き上がった地鶏をひと口頬張り、「宮崎の地鶏、最高です」とニッコリ。
さらに「いい映像が撮れたんじゃないですか」の自虐的コメントに、報道陣も大爆笑だった。
同年は128試合に出場し、打率.288、19本塁打、52打点で、見事新人王に輝いた。(文・久保田龍雄)